(質問要旨)

4 元三条寺町交番について

昭和37年3月に建築され、敷地面積も約5坪であった中京警察署三条寺町交番が移転し、富小路交番として今月から運用が開始された。コミュニティルームや多目的トイレ、パトカーの駐車場が整備されるなど、府市協調により立派で近代的な交番に生まれ変わったが、元三条寺町交番に関し、次の諸点について、所見を伺いたい。

(1)元三条寺町交番の建替では、繁華街という地域の特性もあり、犯罪発生の抑止力となることから、移転に反対する地元意見もあったと聞く。こうした様々な地元の思いや法的・財政的な制約等がある中、バランスを取りながら交番整備を進めることは大変困難と考えるが、新設も含め、今後の交番整備のあり方はどうか。

(2)元三条寺町交番の移転建替による警察活動上の効果と今後の課題や、跡地の利活用について、どのように考えているのか。

(答弁)警察本部

青木委員のご質問にお答えします。

まず、今後の交番整備のあり方についてです。
交番・駐在所の建替では、
○ 建物の老朽化の度合いとともに、
○ その場所が住民に便利であること
○ 一定の広さを確保できること
などの条件が求められます。
これらの条件を満たすものについて、地域の皆さんの理解を得ながら、計画性をもって建替を進めていく所存です。

次に、三条寺町交番の移転建替による効果と今後の課題及び跡地の利活用についてです。
移転先である富小路交番は、敷地が広くなり、新たに
パトカーの駐車場所やコミュニティルーム等を整備することができました。
これにより、執務環境の改善はもとより、迅速な警察活動や府民との協調活動が更に進むものと考えています。

一方、委員ご指摘のとおり、三条寺町交番が移転することで不安を抱かれる地元の声があることも、十分承知しております。
府警察としては、地区の安心安全を損なうことのないようパトロールを一層強化するなど、万全を期してまいります。
加えて、三条寺町交番の跡地については、繁華街の中心部という立地を活かし、今後も観光客への対応や地区
の安全対策の拠点として有効に活用することが、地域の
方々のみならず街を訪れる方の安全安心に大きく寄与すると考えます。
このため、来年度中に、警察官のパトロールや防犯ボランティア活動の拠点となる施設を交番跡地に設置できるよう、地元の方々のご理解を得つつ、準備を進めてまいります。